公取委にAmazonの値下げ強要の実態を正しく伝えてほしい
11/26から公取委がAmazonがセラーに対して値下げ強要の疑いがあるとして立入調査に入るとのニュースが流れているが、ニュースで示された事例は「カートボックスを取得するために」値下げを強要しているというもの。カート取得条件の最も重要な要素が価格であり、カートボックスを取得させようと安値競争をAmazonが煽っている事には違いないが、Amazonが安値を強制している訳ではない。
実際に値下げ強要が行われているのは、カートボックスの仕組みではなく、個々のASINに対してAmazonが独自の判断、ロジックで上限価格を設定し、それ以上の価格だと出品時に「価格が高すぎる」と却下されて出品できない事。
例えばある商品を5万円で販売していたとする。しばらく売上がなかったそのSKUは上限価格を4万円、さらにしばらくすると3万円に設定された。その商品と同じカテゴリの商品は今でも5-6万円で販売している。
また、ある商品についてはかつて4万円で販売していた商品について、新規出品者が1万円で出品し、販売されたところ、Amazonはその商品の上限価格を1万円に設定し、それ以上の金額で出品する事ができなくなった。
金額は多少ぼかしているが、いずれも実際にあった例。
出品する際に、Amazonの不透明な独自の判断、ロジックにより商品の出品時の上限価格を設定し、無理やり安値での販売を強制する、これこそが正真正銘のAmazonの「値下げ強要」だ。
何人ものセラーの訴えが公取委に届いて動くようなったのは望ましいが、
情報は正しく伝えてほしい。公取側が届いた情報をごちゃまぜにしたのか、
それとも報道側が情報をごちゃまぜにしたのかわからないが、
カートボックスは確かに値下げ競争を煽っている。が、「強要」しているとは言い難い。
それより明確な値下げの強要は「出品時のAmazonによる不透明な基準での強制的な上限価格の設定」だ。
17件の返信
Seller_npZCNF9NQxQG9
自分も公取委の立ち入り調査のニュースを見たときに、ついにAmazonの横暴に捜査機関のメスが入るのかと期待したのですが、カートBOXの件だと分かって少しがっかりしました。
マケプレで問題になっているのは、Amazonの出鱈目なAIのおかげで一般的な相場と比べて特別高くも無い商品でも価格設定エラーで強制的に出品を終了させられるために仕入れ値を下回る値段で出品せざるを得なくなっているケースがあることや、強制返金システムのおかげで追跡番号で配達済みになっている商品でも購入者が届いていないと言えば勝手に売上金を没収して返金してしまうこと、出品者や商品に何の過失も瑕疵も無くても返品を強要して、商品を再販売できない状態にして返品されても何の補填もしないこと、従業員が窃盗しているのではないかと思うくらいのレベルでFBA倉庫で商品の紛失が発生しているのに充分な補償をしていないことなど挙げ出せばきりがありませんし、カートの件以上に優越的地位の乱用や拘束条件付きの取り引きなど独占禁止法違反に該当するケースがあるように思います。
とはいえ公取委がマーケットプレイスにおけるAmazonの不正行為に注視していることは間違いないようですので、この機会にAmazonのシステムが原因で損害を蒙った経験のある方は、同委員会のHPから被害報告をしてみてはいかがでしょうか。多数の訴えがあれば公取委がさらに調査を進めてくれると思いますし、これまで出品者を泣き寝入りさせてやりたい放題を続けてきたAmazonに一泡吹かせるいいチャンスかもしれません。
Seller_pOdCwuFiNXYtu
公取委のHPに専用のアンケートフォームが出るそうです。(1~2週間後)
また、現在もHPには申告フォームがあります。
直接捜査協力をすると意見はより届きやすいかと思います。
Seller_Rok73RTIZKhQv
実は今回公取委が動いたキッカケとなったのは、アマゾン用ツール開発を行っている方が動いた結果によるものだそうです。(ご自身が公表しているので既にご存じの方も多いかと思いますが、ここのフォーラムでは個人については伏せておきます。)
その方が利用したのが「デジタルプラットフォーム取引相談窓口」という経産省の関連機関だそうで誰でも相談窓口から投稿する事ができます。もしまだ伝え足りない事がある方ば「デジタルプラットフォーム取引相談窓口」で検索して相談してみるのも良いかも知れません。
Amazonに対しては2017年にも同様の事があった他、今年2024年8月には「特定デジタルプラットフォームの透明性及び公正性の向上に関する法律第6条第1項」に基づき勧告を行ったとしていますので、頻度が高いとして今回は従来よりも本気かも知れません。
実は弊社にもAmazonオンラインモール利用事業についてヒアリングの申し入れがありました。特に何かを投稿した訳ではなく、以前同機関が主催する「デジタルプラットフォームの透明性と公正性を向上させるための法律」に関するセミナーに参加した実績繋がりだと思いますが、先方からヒアリングの打診があった部分に本気度を感じたりしています。
法律的にも2021年から施行された「特定デジタルプラットフォームの透明性及び公正性の向上に関する法律」という裏付けができたので、セラーさんをはじめ多くの声が上がれば経産省も動かざるを得ない背景も整ってきた印象です。
Amazonのルールは理解し難いものも多くありますが、「どうせ言っても何も変わらない」との諦めや、テクサポも自分でおかしいと思いながらも「ポリシーなので」の一言で片づける傾向に一石を投じる事になると良いなと淡い期待をいだいています。
今後Amazonが各国での商習慣を尊重し、健全で常識的で安心してビジネスを継続できるモールとして発展してくれることを期待しています。
Seller_KXRYZ7drFHkuo
相乗り出品のケースで「ユーザーにとって一番有益な商品を優先表示する」(=高確率で最安値)が「安値を強要」というのは若干言い過ぎかと個人的には思います。
実際に「安いけど出荷が遅い店」が「高いけど出荷が早い店」に負けてたりしますし、価格だけでの判断ではないので。
ただ、当店はオリジナル商品が多く、卸してもいないので相乗りは存在しません。
なのにカートが取れないのです。
厳密に言えば、取れていたカートが消えました。
このブラックフライデー直前に。
「価格設定の健全性」というページで確認すると「競争力のない価格のため、おすすめ出品として掲載される資格がありません」とカートが取れない理由が明示されています。
原因は当店直営のRやYでのイベントに合わせた同商品のタイムセールでした。
競合は当店自身の他モールしかありませんので調査は容易です。
「他モールで同商品が値下げされてるから、同等以下にしないとカートを取らせない」というのは過干渉ではないでしょうか。
なので今回の「値下げ強要疑惑」「FBA利用の強要疑惑」を「相乗りのない商品をまっとうに販売できない状況に対して」と捉えると、結構納得がいく内容だなと感じています。
ただ、競合としているRやYはイベントが終わって定価に戻っているし定価でも売れているのに、
これからAmazonブラックフライデーが始まるタイミングでカートを消してしまって、Amazon自身での購入機会を削ぐような自虐的な対応をわざわざこのタイミングでしなくてもいいのにと思ってしまいます。
Seller_dIXwP1TwKCafL
カートボックスの件は非常に悩ましい問題です。
確かに公取が入った大義名分も理解できます。
しかし、カートボックス取得のためのアマゾン側からのお知らせを値下げの強要と解釈するのは非常に乱暴です。
むしろ売り上げの伸びないセラーに対してアマゾンが持っているデータを駆使して、セラーへサポートという意味で提案している側面があると肌感覚で感じています。
しかしアマゾンの提案に従い、値下げしたらほかのセラーも値下げしてくるのでレッドオーシャンの中で販売しているという経験は何度もあります。
おそらく皆さんもそういう経験はあるのではないでしょうか。
だから単純に結論は出せないんです。
皆様の意見をお伺いしたいんです。
こちらとしてはアマゾンにもっと売りやすい環境を提供してほしいんです。
たとえば出品に必要な書類を提出しろという、規制が最近になってかなり強化されてきました。
前は一発申請ですんなり通ったんですけどね。
こういうのを改善してほしいんです。
Seller_sKsNExVFWQAwi
同じく切に望んでいます。
カートの件は価格もありますが、恐らく出品者の評価なども関係あるので、Amazonの信頼のためや頑張ってる業者がある程度有利になるのは仕方ありませんが
上限価格の件は明らかに自由競争の観点から間違っています。
特に中古品などは骨董的な価値もあるのに定価が参考になっていたり、
価値がわかってない出品者が安く出品したり、明らかに評価の低い悪徳業者が数十年前のものを新品(そんなわけがない)で安く出品していてそれが参考にされたり、本当にメチャクチャです。