海外出品する際、購入者の注文の処理が困難な場合があります。Amazonは注文処理をサポートする解決策を提供しています。出品者は、注文を自社出荷、またはフルフィルメント by Amazon (FBA)を利用してAmazonから出荷する方法を選択できます。
出品者が注文を自社で対応し、注文された商品を海外へ出荷する場合は、Amazonグローバルセリングの税および規制に関する注意事項に注意してください。出品者が海外へ出荷する商品は、配送先の国で課せられる輸入税、関税、および手数料の対象となる場合があります。Amazonでは、FBA在庫に関連する一切の関税および税金に関する責任を負いません。関税の支払い義務のある商品がAmazonフルフィルメントセンターに届いた場合は、すべて出荷元に返品されます。
個人配送業者の使用を選択することもできますし、または郵便局を使用して小包を送ることもできます。どの配送業者を選択した場合でも、配送料だけでなくサイズ、重量、その他の制限についても配送業者に確認してください。
出品者が自社で梱包し出荷する場合でも、Amazonはビジネスの簡素化に役立ち、顧客満足度が得られるツールとサービスを提供しています。
出品者が特定のマーケットプレイスで商品を出品できると判断したが、自社で購入者からの注文を対応したくない場合は、Amazonが注文対応を代行することができます。フルフィルメント by Amazon (FBA)に登録すると、Amazonが出品者に代わって在庫をピッキング、梱包、出荷します。FBAを導入することで、商品の露出度が大幅に増え、売り上げの増加につながり、Amazonプライム会員にとって非常に大きなメリットであるお急ぎ便などの配送サービスを提供することができます。さらに、出品先のマーケットプレイスのFBA注文に関する購入者からのお問い合わせには、Amazonのカスタマーサービスが現地の言語で対応します。また、FBAを導入すると、Amazonが出品者に代わって出荷した注文の返品処理も行います。
現在、AmazonはFBAサービスを、アメリカ合衆国、カナダ、日本、中国、イギリス、ドイツ、フランス、インド、イタリア、およびスペインの出品者に提供しています。
出品者が自国のマーケットプレイスですでにFBAを使用している場合でも、海外への出品を開始した際に、FBAが自動的に他のマーケットプレイスに拡張されることはありません。たとえば、現在Amazon.comに出品していて、Amazon.co.ukに出品を希望している場合は、Amazon.co.ukに新しい出品用アカウントを登録し、イギリスのマーケットプレイスの出品用アカウントで商品をFBAに変換する必要があります。出品者がすでにAmazon.deなどのAmazon EUのマーケットプレイスに出品しており、Amazon.co.uk、Amazon.fr、Amazon.it、Amazon.esなどのEUの他のマーケットプレイスに出品を希望している場合は、同じセラーセントラルのアカウントで出品することができます。詳しくは、Amazonグローバルセリングを利用するをご覧ください。
以下は、海外で出品する際にFBAを選択するメリットになります。
海外からの注文を自社出荷、またはフルフィルメント by Amazonのどちらで対応するかを判断する基準は、出品者のビジネス経費構成、出荷をどう任せたいか、カスタマーサポートを現地の言語で自社提供できるかどうかなど、多数あります。どちらの方法を選択しても経費構成の設定は異なってくるため、選択する出荷オプションの経済性に従って、価格設定戦略を設定します。
一方、FBAを導入している場合は、購入者はマーケットプレイスサイトと同じ国にあるAmazonフルフィルメントセンターに直接返品することができます。詳しくは、配送オプションをご覧ください。
2つの出荷方法の大きな相違点は、海外の購入者の返品処理方法です。海外のAmazonに出品する場合、購入者に現地の返品先住所を提供する、または返品の配送料を無料にする必要があります。特定のマーケットプレイスでFBAを使用する場合は、FBAが現地の返品先住所を提供し、出品者の代わりに返品を受け取ります。反対に、海外のマーケットプレイスに出品し、出品者が注文された商品を自社で出荷する場合は、出品者が現地の自社の返品先住所を提供する、または購入者に海外への返品の配送料を返金します。海外への配送料を購入者へ返金することを考えている場合は、この費用を負担するために返品用の費用を商品の価格にあらかじめ含めておくこともできます。詳しくは、カスタマーサポートと返品をご覧ください。
出荷方法を決定する前に、特定のマーケットプレイスでFBAを利用し、海外に在庫を保管することにより、税金が発生する可能性があることにご注意ください。詳しくは、税と規制をご覧ください。